今回は、成績が上がる家庭学習について書きます。
家庭学習で、問題を解くと、
間違えた問題やわからなかった問題が出てきます。
そして、それを解き直すことが成績を上げる近道ですね。
しかし、
小学生に、ただ、自分で間違い直しをさせると、なかなかうまくいきません。
❤︎効果が薄い間違い直し
教科書や学校のノートを見ながら解いたのに、そのまま丸をつけたり、
お母さんや友達に教えてもらったのに、同じく丸をつけたり、
同じ問題をもう一度解くのを面倒くさがり、正解を写して、丸をつけたり、
これでは、自分の力でできなかった問題にも、
丸をつけたことになります。
自分で丸つけをするとどうしても"甘さ"が出ます。
❤︎3色で丸をつけ、問題の"理解度"を視覚化
丸つけするときに、3色で色分けする。
教科書やノートなどを見ずに、
誰にも教えてもらわずに、
自分の力で解けた問題は赤丸。
教科書や授業ノートを見たり、
友達やお母さんに教えてもらった問題や
答えを見て理解できた問題は青丸。
答えを見ても正解の説明を読んでもわからない問題は、緑丸。
❤︎色分けしたら
緑丸は、
親や先生に質問して解決します。
復習するときは、
青丸と緑丸を中心に効果的に進められます。
子どもが慣れるまでは、親が見直しをする様子を見守ってあげてください。
間違い直しをきちんことは、学力を上げる近道です。
ぜひ、小学生のうちに間違い直しの習慣を身につけてほしいです。
❤︎家庭での勉強時間は
小学生であれば、
学年×10分と言われますが、
時間にこだわる必要があるでしょうか。
❤︎勉強時間と成績
理屈からいえば、
長時間の勉強をしている子ほど成績は良いはずですが、
それほど長い時間勉強していないのに成績が良い子もいます。
成績の良い悪いは、勉強時間によっては決まらないのです。
❤︎何が成績の良い悪いを決めるか
それは、できるようになった問題数です。
練習を積んで多くの問題が解けるようになった子は、
テストでも好成績を残しやすいのです。
一方、
長時間勉強しても数問しか練習できなかった場合は、
問題量が足りないので、テストでも好成績は期待できません。
❤︎成績を伸ばす勉強時間は子どもによって違う
例えば、
10の問題に練習することを目標とします。
ところが、
必要な時間は、
その子の学力によって大きく違ってきます。
15分で終わる子どももいれば、
1時間かかっても終わらない子どももいます。
だから、
成績を伸ばすのに必要な勉強時間もその子どもによって違ってくるのです。
❤︎成績を決めるのは、勉強時間ではない
成績を決めるのはその子ができるようになった問題数です。
ですから、
学年×10分と、
時間を基準にすることはお勧めできせん。
❤︎成績に直結するのは、"勉強量"
家での学習習慣をつけさせたいときは、
1日の”勉強時間”を決めるよりも、
「1日に○ページ」など1日の”勉強量”を決めることです。
❤︎まとめ
「惜しい、おまけに赤丸してあげよう」
ではなく、
「お母さんに聞いたから、青丸ね」
「あと1時間ね」
ではなく、
「このページまで、やろう」
家庭学習で、
理解できているか、いないかを視覚化し、
できるようになった問題数に注目し、
毎日、勉強していく。
それが習慣化すると、自然に成績は上がってきます。
そして、
この学びの姿勢は、
中学、高校、大学、そして社会人になっても、
成績を上げる原動力になります。
2021.10.02